倉見で産後ケアなどを扱う民間施設を、母親たちが中心となって準備している。目指すは「育児を休める第二の実家」だ。
地元在住の助産師・菊地愛美さん(35)さんが代表を務める「子育てサポートハウス助産院mamana・house」は4月中旬に開設する予定で、倉見駅近くの物件を仲間と改装している。母乳ケアや託児のほか、元飲食店だった設備を使い、小さな子を連れた親向けのランチ営業を行う予定だ。母たちが語り合える居場所作りのため、通常の飲食店のように集客し回転させることは考えていない。「企業や農家、スーパーなど、みんなで作り上げたい」と、企業支援も募る方針だ。
菊地さんは湘南地域の総合病院や産院で働くなかで、子育て支援施設の立ち上げを発案。自身は半年前に出産したばかりだが「コロナ禍だからこそやろう」と決めた。昨年は町内の保護者からアンケートをとり、産後ケアのニーズを実感した。手を差し伸べてくれる仲間も増えたという。別の拠点では子ども食堂の「赤ちゃん版」を企画し、離乳食を無料で提供したりベビー服のリユースも行う。
産後の母の支援のひとつとして、寒川町は産後ケア事業を導入している。育児の不安や疲れのため自宅での子育てに困難を感じる人が対象で、宿泊型やデイサービス型・訪問型がある。昨年度は34人が利用した。利用できる施設は現在、すべて町外となっている。
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