寒川町倉見地区と相模川をはさんだ平塚市大神地区で進む「ツインシティ」計画をめぐり、黒岩祐治県知事は両地区を結ぶ新橋を含んだ全長約1・7Kmの道路について、必要な都市計画の手続きを2023年度までに完了させると明らかにした。6月17日の県議会本会議で答弁し、都市計画決定後は用地取得に向けた調査も行うとした。
ツインシティ事業は、東海道新幹線の新駅誘致を目指す倉見地区と、相模川対岸の大神地区で一体的なまちづくりを行う計画。県は、大神・倉見の両地区を結ぶ新橋「(仮称)ツインシティ橋」を建設し、国道129号から寒川町倉見の産業道路に接続する全長約1・7Kmの道路を整備するとしている。
平塚側の0・5Km区間では現都市計画に基づき、区画整理事業に合わせて先行して準備が進められている。県議会本会議で藤代優也氏(自民党)の代表質問に答えた黒岩知事は、平塚側の0・5Kmについて「まちづくりの進捗に一層の弾みをつけるため、今年度内の完成を目指す」と表明した。
全体の約1・7Kmについては、関係機関との調整を進めて2023年度中に都市計画の手続きを完了させる方針。新橋を含む1・2キロ区間はJR相模線と圏央道に対して立体交差する複雑な工事が必要となるため、「鉄道事業者と綿密に調整を重ねている」(知事)と説明した。
新道「東西の軸に」
圏央道の開通により周辺では企業立地が活発化していることから、黒岩知事は「東西の軸となる本路線の必要性が一層高まっている」と、新たな道路が重要な交通網であることを強調。「地域の発展に寄与するツインシティ橋の整備を着実に推進していく」と述べた。
町長「重要な交通基盤と認識」
町づくりを進める上で、木村俊雄町長は「現在の状況や町として考え方を伝え、地域に理解してもらうことが重要」とし、町では6月下旬から7月上旬にかけて説明会を3回実施。当日は、県職員も同席し、倉見大神線の一般4車線化や今後のスケジュール、土地利用、新幹線新駅誘致に関するJR東海への要望活動などについて説明をした。
「(仮称)ツインシティ橋」周辺道路について町長は、「重要な交通基盤と認識している」とし、「県や平塚市、地域と連携し整備を進めていきたい」と話した。
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