寒川ライオンズクラブの新会長に就任した 田邊 平一さん 岡田在住 70歳
仲間とともに笑顔で回生
○…「今年はようやく少しずつ動き出せそうだよ」。新年度のはじめに掲げた会長テーマは「明るい笑顔で回生『奉仕の輪』」。コロナ禍で足踏みしていた活動が、徐々に再開できていることにほっと胸を撫で下ろす。さむかわ中央公園横の産業道路沿いに咲く赤いベゴニアは、寒川ライオンズクラブ(=以下寒川LC)が地元団体とタッグを組んで咲かせている。年2回の花植えに加え、水やり、除草作業など、年間を通じて手入れを行う。見る者を笑顔にする「花街道」は、今年も鮮やかに色づいている。
○…寒川LCに入会する前は、寒川青年会議所に所属し仲間とともにさまざまな事業に携わった。そして、25年前に寒川LCの一員に。「異業種の方との交流ができて、仕事もプライベートも充実した」と振り返る。「ライオンズクラブは卒業がないから、これからも続けていきたいね」と朗らかな笑顔を見せ、「もちろん健康第一で」と続ける。
○…寒川で生まれ育つ。家業が測量会社だったこともあり、大学では土木を学んだ。卒業後は、茅ヶ崎市役所に勤め、父の病気をきっかけに20代後半で後を継いだ。「大変だったけど、仲間に助けられた。学生とは違う仲間の大切さに気づきましたね」。他にも仲間がいる。趣味の釣り仲間だ。月に2〜4回は新島や大島でキンメダイ釣りに勤しむ。自らさばき、大漁の日は近所におすそ分けすることも。おすすめは「やっぱり煮つけ」だそうだ。2人の子どもたちは独立し、現在は母と妻、愛犬ももちゃんと暮らしている。
○…次年度、45周年を迎える寒川LC。年末には準備委員会が立ち上がり、新年には実行委員会が発足する。「準備期間は助走。勢いをつけ、次につなげていきたい」