神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
寒川版 公開:2022年10月7日 エリアトップへ

寒川ねこ倶楽部 人と猫の共生目指す 譲渡会を毎月実施へ

社会

公開:2022年10月7日

  • X
  • LINE
  • hatena
譲渡会の様子(寒川町役場中庭にて)
譲渡会の様子(寒川町役場中庭にて)

 ふん尿被害や発情期の鳴き声など、「野良猫問題」は長年地域を悩ませている。「寒川ねこ倶楽部」では、2018年から寒川町の登録団体として「不幸な野良猫を増やさない」という理念のもとTNR活動や保護を行っている。町と協働で「人と猫の共生」を目指した環境保全活動に取り組み、9月から譲渡会を毎月実施することにした同倶楽部の藤澤代表に話を聞いた。

 TNR活動とは、Trap、Neuter、Returnの頭文字を取ったもので、野良猫を捕獲し、不妊去勢手術を受けさせ、元の場所に戻すことを言う。藤澤代表によると、猫の数を抑制できるほか、発情期の鳴き声や尿によるマーキングの軽減、猫同士の喧嘩の減少などの効果が見込めるという。同倶楽部がこれまで不妊去勢手術を行った猫は、約500匹に上る。

 猫は年に2〜3回、1回に4〜6匹の子猫を生むと言われており、生まれた子猫も生後半年で出産するようになる。不妊去勢手術をしていないと猫は増加するばかりで、藤澤代表は、増えすぎてしまった猫が「虐待された姿も見てきた」と言う。

 また、町内には「うちは自由」「トイレは外ですればいい」と放し飼いにする人がいるほか、高齢の飼い主が入院したり亡くなった後、猫だけ残されトラブルに発展するケースも。同倶楽部に連絡があり捕獲に出向くと、「手術反対派」から猫を隠されたこともあった。藤澤代表は「猫に対する皆さんの思いはさまざま。それは重々承知している。しかし、放っておくと環境の悪化や住民トラブルにつながりかねない。もう繁殖しない一代限りの命を”地域猫”として見守ってほしい」と話す。

譲渡会は毎月第3土曜

 今年6月、同倶楽部が譲渡会を初めて実施したところ、町内外から100名以上が訪れた。9月からは、第3土曜日の午前10時から正午に、寒川町役場中庭で毎月実施することが決まった。次回は10月15日(土)を予定。

 活動の詳細は「寒川ねこ倶楽部」で検索を。里親情報などが掲載されている。

寒川版のトップニュース最新6

電子書籍 導入は16自治体

本紙独自県内調査

電子書籍 導入は16自治体

蔵書数、利用数に課題も

6月21日

BMXでパリ五輪内定

寒川町出身畠山紗英選手

BMXでパリ五輪内定

「100%の実力を出したい」

6月21日

県予選優勝し全国へ

全日本小学生ソフトテニス大会

県予選優勝し全国へ

寒川小6年・三枝由空さん

6月7日

7.9億円を追加計上

寒川町補正予算

7.9億円を追加計上

定額減税関連予算など

6月7日

寒川球児、県優勝に貢献

寒川球児、県優勝に貢献

武相高校の大久保・三上2選手

5月24日

帯状疱疹予防接種に助成

寒川町

帯状疱疹予防接種に助成

6月1日から、50歳以上対象

5月24日

あっとほーむデスク

  • 2月18日0:00更新

  • 2月4日0:00更新

  • 1月21日0:00更新

寒川版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年6月21日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook