任期満了に伴う寒川町長選挙が8月27日に投開票され、現職の木村俊雄氏(73)が当選した。4期目を「未来への道筋をつける4年間にする」と話す木村町長にインタビューした。 (9月5日起稿)
--3期12年を振り返った感想は。
「優先順位をしっかりと考えて、新しいまちづくりに取り組むことができました。田端西地区まちづくりの推進や、寒川神社を中心とした『にぎわい交流創出ゾーン』の位置づけも明確化しました。学校給食センターも開業し、今月から小中学校の完全給食も始まりましたし、10月からは小児医療費助成制度の所得制限撤廃と対象児童が高校3年生までに拡大されるなど、寒川町が目指す『子どもにやさしいまちづくり』が形になってきました」
--4期目は「より利便性の高いまちづくり」を目標としていますが。
「倉見地区周辺やにぎわい交流創出ゾーンにより町全体の活性化を目指します。私が町長という公職にいるのは次の4年間が最後だと思っていますので、その間に将来に向けての道筋をつけたい。ただ、倉見のまちづくりや神社周辺のにぎわい交流創出ゾーンなどの具体的な取り組みの中にも、もちろん課題があります。例えば、倉見は東海道新幹線新駅の話が決まらないとダメだとか、神社周辺は土地利用の規制があったりします。関係機関との調整もあり、そういったものを一つ一つ解決していくには時間がかかります。そこで町として今何をするべきなのか、町としての考えを関係機関にお示しして、そのための課題、あるいは課題の抽出、あるいは課題解決、事業の推進に向けての取り組みをこの4年間で行いたいと思います」
--倉見地区と平塚市大神地区で構想される「ツインシティ」計画は注目も高いですね。
「平塚と寒川の置かれている状況は全く違います。倉見地域には、市街化区域もあり市街化調整区域もあり、非常に課題があります。そのような地域で新しい街を作るとなると、区画整理なりさまざまな手法も考えないといけません。新駅が中心のまちづくりになってきますが、今の段階では駅の位置や金銭面の負担割合など詳細は示されていませんので、進めたくても進められないもどかしさもあります。ただ、未来的なまちづくりももちろん大切ですが、公共施設の再編や老朽化問題、インフラの整備なども大切です。課題は尽きないですが、優先順位をしっかりと考え、住み良いまちづくりを進めていきたいと思います」
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