寒川出身の高橋理央さん(19)が、11月11日から19日までメキシコ・エルモシージョで開催された「WBSC第14回男子U18ソフトボールワールドカップ」に投手として出場した。日本チームは、ホスト国・メキシコと「世界一の座」をかけて決勝を戦い、サヨナラ満塁ホームランで勝利を勝ち取った。
強豪として知られる光明学園相模原高校のソフトボール部出身で、在学中から神奈川県選抜の投手として国体に出場し、チームを優勝に導くなど、エースとして活躍してきた高橋さん。最速126Kmの球速を武器に、ライズボールなどさまざまな球種を操り、現在は、同志社大学(京都)ソフトボール部に所属し、1人暮らしをしながら練習に励んでいる。
予選全勝で世界へ
世界大会の予選を兼ねた「第8回男子U18アジアカップ」は6月に高知市で開催され、日本チームを含む5チームが参戦。1回総当たりのリーグ戦で競われ、日本は全勝で世界大会の出場権を獲得した。
そして迎えたメキシコの地。日本は予選初戦のニュージーランドに10対5で勝利し、白星発進。高橋さんは、「最初は緊張したが、登板を重ねていくと緊張がほぐれ、楽しめた」と話す。
続く第2戦では、世界ランキング1位のアルゼンチンと対戦。12対1で快勝すると、第3戦のアメリカ戦では初黒星を喫したものの、予選最終戦のベネズエラに勝利し、日本チームはいよいよスーパーラウンド(2次予選)へ。「負けると優勝の可能性がなくなる」とされた同初戦・カナダ戦で高橋さんは先発で出場。完投により4対1での快勝に貢献した。「1失点で完投できて良かった」と振り返る。
また、「勝てば決勝、負ければ3位決定戦」という第3戦・メキシコ戦でも先発した高橋さん。日本は勝利を掴み、決勝戦へと駒を進めた。
劇的サヨナラで優勝
4勝1敗で決勝に進んだ日本は、3勝2敗で同じく決勝に進んだメキシコと 「世界一の座」をかけて再戦。4対4の同点で迎えた最終回、連続故意四球で一死満塁となった日本は、劇的なサヨナラ満塁ホームランを叩き込み、優勝に輝いた。
高橋さんは、「今までの努力が報われた気がしてうれしかった。ソフトボールの楽しさをより多くの方に知っていただけるよう、これからも頑張りたい」と話した。
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