4月1日付けで寒川町副町長に就任した 深澤 文武さん 小谷在住 59歳
まちづくりに「気づき」を
○…木村俊雄町長から副町長就任を直接打診された。「正直戸惑いもあった」と言うが、「勇退されるその時まで、共に歩もう」と心に決めた。寒川町倉見地区と平塚市大神地区の「ツインシティ整備計画」や、さむかわ中央公園周辺の「にぎわい交流創出ゾーン」、「公共施設の再編」など町の課題は山積している。「時代の過渡期にある。職員と力を合わせまちづくりを進めていきたい」と力を込める。
○…寒川で生まれ育つ。高校卒業後、町役場に就職。初めての担当課は保険年金課だった。「たくさんお叱りも受けた」と振り返るが、「多くを学んだ。上司や地域の皆さんが私にとっての先生だった」と感謝を口にする。財政や総務、企画政策部などを歴任し、特に思い出深いのが、2019年に町内で開催されたストリートスポーツの世界大会「アークリーグ」だという。「新しい事にチャレンジする重要性を再認識した。本物を見る大切さ、努力することの大切さを子どもたちにも伝えることができたと思う」と笑う。
○…50代に入り、自分の時間も大切にしている。平日夜は趣味の釣りを、週末は妻や娘と食べ歩きやフルーツ狩りを楽しんでいる。「40代までは忙しくて、子育てにあまり携われなかったから、今は家族と過ごす時間がうれしい」と口元を緩める。
○…公務員として40余年。「紆余曲折だった」と苦笑するが、「本音で話せる同僚に恵まれた。職員みんな心強い仲間」と目を細める。仕事で大切にしていることは「気づき、探求、創造」。物事の本質をとらえる「気づき」があれば、問題の背景を探ったり、情報収集をすることができるため。「耳にアンテナを張り続け、より良い町となるよう努力したい」