寒川町は、運転免許証を自主返納または失効した65歳以上の高齢者を対象に、タクシー利用助成券の交付を4月1日から開始した。1枚500円の助成券が12枚つづりになっており、利用期限は交付された年度の3月末まで。
寒川町は昨年6月、運転免許の申請取消または行政処分により運転免許を失った75歳以上の高齢者の相談支援に関する協定を神奈川県警察と締結した。運転免許を失った人が認知症の相談支援を希望した場合、県警が相談支援依頼の情報を町に提供するもの。町では、相談支援を通じて認知症の早期発見・対応および生活支援体制の構築をはかってきた。
同協定をきっかけに「町として免許返納者をもっと支援し、外出機会の拡大をもって社会参加へつなげる」ことをめざし、タクシー利用助成券の交付を決めた。
65歳以上が対象
対象者は、【1】申請時に寒川町に居住し、自主返納または失効時に65歳以上の人、【2】自主返納した日または失効日から1年以内の人(2023年4月1日から24年3月31日までに自主返納等をした人は特例で25年3月31日まで申請可能)、【3】寒川町福祉タクシー利用券の交付を受けていない人。
タクシー券は1枚500円の12枚つづりで、町高齢介護課は「相模地区の初乗り運賃が500円のため参考にした」と話す。同券を受け取るには申請が必要で、4月19日までに15人が申し込んだという。申請から約1週間で自宅に届く。
同課では「外出のきっかけにして社会参加につなげられれば。有効に使って」と話した。
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