寒川町は、神経痛のような痛みや水ぶくれなどを引き起こす帯状疱疹について、6月1日から予防接種費用の助成を開始する。疾患の発症や重症化を防ぎ、経済的な負担を軽減するための措置。対象者は寒川町に住民登録があり、接種日に50歳以上の人。
助成対象のワクチンは2種類で、1回接種の「生ワクチン」と、期間を空けて2回接種する「不活化ワクチン」に分けられる。
町内の対象者は、4月1日時点で2万4310人。4月上旬に、全員へハガキで広報した。町では、今年度分として1400回分を想定。高齢者予防接種事業費として3700万円程度の予算を確保している。
助成額はワクチンによって異なり、生ワクチンは3000円(1回のみ)、不活化ワクチン1回につき1万円(2回まで)。生活保護世帯は倍額の助成となる。
接種方法
希望者は、【1】本人確認書類(運転免許証、健康保険証、後期高齢者医療被保険者証等)、【2】自己負担金、【3】生活保護受給証明書(該当者のみ)を持参し、寒川町内または茅ヶ崎市内の指定医療機関で接種する。支払い時に助成分を差し引いた額が請求される。医療機関の一覧は町ホームページで確認できる。
また、町指定医療機関以外で接種希望の場合は、接種前後に書面による申請が必要となる。
町健康づくり課では、「接種は強制ではなく任意です。接種するか、またはどちらのワクチンにするかは事前に医師に相談することをおすすめします」と話している。
帯状疱疹とは…水ぼうそうと同じウイルスによる皮膚の病気。過去に水ぼうそうにかかった人がストレスや加齢等により免疫力が低下することでウイルスが活性化して発症する。神経痛のような痛みから、その後に水ぶくれを伴う発疹が続く。人によっては発症時の痛みの他「帯状疱疹後神経痛」が生じることもあり、痛みが長期間(数カ月〜数年)残ることもある。50歳以上で発症率が高まり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症するといわれている。
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