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寒川版 公開:2024年6月21日 エリアトップへ

呼び出しベルでオンリーワンに

経済

公開:2024年6月21日

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呼び出しベルでオンリーワンに

 湘南を拠点に活躍する人や企業にスポットを当てるシリーズ「湘南カラー」。今回は茅ヶ崎市に本社を置く(株)パシフィック湘南(星敏典代表取締役社長)を紹介する。社名になじみはなくても、誰もが一度はお世話になっているアレを作っている会社の成長ストーリーとは―。

 主力商品の一つ「ソネット君」=写真=には見覚えがある人も多いはず。そう同社はファミリーレストランなどでおなじみの「呼び出しベル」で圧倒的シェアを誇っている会社なのだ。

 同社が呼び出しベルの取り扱いを始めたのは、創業から2年ほどたった1985年。創業者の佐々耕三さんは「これから必要とされる商品だ」と直感したという。

 しかし最初の1年で売れたのはたった6セット。それでも佐々さんは販売店が集まる会議で「来年は100セット売る」と豪語する。目標達成のため、販売方法も変えた。同社取締役の坂本耕一さんが「モノを売るのではなく導入後をイメージしてもらうことに注力した」と語るように「追加オーダーが増える」「クレームが減る」「人件費が削減できる」などのメリットを地道に伝えた。すると徐々に販売が伸び、「100セット」を無事達成した。

 時代も味方した。90年代に入りファミリーレストランが増えると、サラダバー、オートフライヤーとともに「三種の神器」と言われ、大手チェーンが次々と導入。2003年には自社ブランド「ソネット君」の製造・販売を始めた。

 これまでに全国6万件以上、約85万台(ソネット君送信機)を販売するなど支持を集め続ける理由は商品開発力にある。顧客から「厨房のどこにいても番号が見えるように」と言われれば表裏両面から見える受信機を、「音でも識別できたら」という声には、発信エリア別に音色を分けられるタイプを製造するなど「日々進化しています」(坂本さん)という。

新たな導入事例も

 そんな同社もコロナ禍で大きな影響を受けた。しかし「三密」を避けたい医療機関のほか、自動車工場や物流倉庫など、新たな導入例も増えている。坂本さんは「どんなに自動化されても、必ず人が介在する場面がある。お客様のニーズにこれからもこたえていきたい」と話している。

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