寒川シニア出身で、昨年のプロ野球ドラフト会議で横浜DeNAベイスターズから3位指名を受けた倉本寿彦選手(23)。夢だったプロ野球の世界に飛び込む年男に2015年にかける思いを聞いた。
「待ちに待ったドラフトで指名を受けることができて、これまでの苦い経験がすべて自分のためになったんだと、やっと思えるようになりました」
創価大学時代の2012年の出来事が頭から離れなかった。その年のドラフト候補として名前が挙がり期待を胸にその時を待ったが、最後まで読み上げられることはなく、社会人野球へ。2年目の昨年、「ここで芽が出ないなら野球をやめよう」と気持ちを込めて、年初から野球に打ち込んだ。元プロ野球選手の門田博光氏の指導を受け一気に打撃力が向上し、シーズン4割を超える打率をマーク。今回は注目の即戦力内野手として、小さい頃からファンだったという横浜DeNA入りを果たした。
「これまでの自分の評価から、いかに変化することが出来るかが大事。『あいつ良くなったな』と、人からの評価を変えることが出来たら、そこで勝ちだと思うんです。誰にも負けたくないって気持ちで野球を続けてきましたし、その気持ちは誰よりも持っていると思っています」
継続すること
挫折と挑戦を繰り返しながら、プロの世界まで自身を押し上げたのは「目標を見据えて継続する力」だと自己分析する。中学時代の寒川リトルシニアから社会人の日本新薬時代まで、練習にとことん打ち込む姿勢は変わらなかった。「そのスタイルが無くなったら自分ではなくなる気がします。特にプロの世界では、無名の選手が無駄な時間を過ごしたり、心に隙を見せたら生き残ることは出来ない。即戦力としての期待を頂いたので、開幕スタメンを目標に、とにかく試合に出てチームに貢献したい」と意気込みを語る。
寒川シニアが野球人生の原点
小中学生時代を過ごした地元への思いは強く、横浜高校時代から年末には必ず寒川シニアで子どもたちとの交流を続けている。「茅ヶ崎の街と寒川シニアは自分の原点。多くの人のお世話になっているので、これからも恩返しをしていきたい」
新たな目標は日本一の遊撃手になること。「僕が小さい頃に感じたのは『プロ野球は凄いな』ってことでした。多くの人に同じような影響を与えられるような選手になりたいです」。大きな期待を胸に、念願のステージに第一歩を進める。
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