田端の宇野製作所(宇野洋祐社長)がこのほど『UNO紙幣メモ』1千束を町に寄付した。薄茶色の紙(無地)が帯で束ねられ札束のよう。町では学校で活用するという。
地元と外国とのつながり感じて
同社は外国紙幣を印刷後に切り分ける機械を作っており、紙の寸法や厚さは南アジアのある国の紙幣そっくり。輸出前のテストで生まれた珍しい副産物という。「教育に役立ててもらえたら」と初めて町に贈った。
同社の裁断機を採用した国はパキスタンやインド、コンゴ、台湾など約10カ国にのぼる。もともと大学ノートの製造を手掛けていたが、今では文房具にとどまらず、日本やアメリカを含む各国のパスポート製造システムを手掛けており、その生産数は世界一を誇る。周囲に田畑が広がる工場が「世界のUNO」だと知る町民は少ない。
1千束はもし1万円札だったら10億円ほどの量。受け取った町は「子どもたちに寒川と世界とのつながりを感じてもらいたい。社会科で活用できたら」と話している。
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