寒川町一之宮のコーワテック(株)の無線操縦ロボ「SAM」を使った林業の実証試験が、この春東京都檜原村で行われた。
運転席にしっかり固定されたSAMは、空気圧で伸縮する「人工筋肉」でレバーなどを操る。人は離れた場所からSAMをコントロールでき、斜面などで重機に乗るリスクが減らせるのが特長だ。2015年にデビューして以降は各地の災害復旧現場や福島県での放射性廃棄物の中間処理場、埼玉の鉱山などで採用されてきた。林業での試験は今回が初。重機で木を伐り、枝を落とすなどの作業を見せた。
林業の職場は山奥で、危険をともなう作業も多い。ベテラン世代は引退しつつあり、後継者不足も課題だ。今後SAMが普及し技術革新が進めば、都会のオフィスにいながら木々を伐採する日も夢ではない。同社では「自動化」も見据えて開発を進めているという。
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