寒川町自治会長連絡協議会の会長に4月から就任した 猿渡 修悟さん 一之宮在住 74歳
共助の主役は全町民
○…町内22自治会の会長で構成される「寒川町自治会長連絡協議会」の会長に4月から就任した。自身は一之宮ソフィア自治会で会長を務め今年で8年目。同協議会では会計監査を担ってきた。会長選出に「驚いた」と言うが、「能登半島地震を目の当たりにし、共助の大切さを改めて実感した。自治会の必要性をしっかりと伝え、地域のみんなが顔見知りになれる場を作りたい」と意気込む。
○…九州生まれ。中高生時代は大阪で過ごし、大学進学時に上京。しばらく平塚に住んだ後、一之宮のマンション・ソフィア茅ヶ崎が完成したと同時に寒川に移住した。現役時代は大手自動車ディーラーで人事などを担当。定年後、時間にゆとりができたことから自治会活動にも参加するようになった。「納涼祭や防災訓練など積極的に活動してきた。ソフィア自治会は住民同士の親睦も盛んなんだよ」と誇らしげ。また、「不審者抑止につながる」と役員用ネームプレートの裏面には「子ども見守り隊」と入れ、散歩時などに活用している。
○…学生時代から神社仏閣、遺跡、城などを巡るのが好きだった。「高校生の時は1人で奈良とかによく行っていた」と懐かしそう。「1人で動くのが好き」と言うが、2人の息子が巣立った現在は、妻と時間を共にすることが増えた。「実は今日もボランティア活動場所に送ってきた。後で迎えに行かなきゃ」と時計を見る瞳が優しい。
○…さまざまな自治会活動の中で、特に力を入れていきたいのが防災だ。高齢世帯や独居者、障がい者、妊産婦や乳幼児など、支援体制の再検討も重要だという。「共助の主役は全町民。支えあえる関係をつくるためにも自治会に加入を」と力を込めた。