県立平塚農業高校が先月、「第2回全国農業高校お米甲子園大会」で特別優秀賞を受賞した。全国の米どころの農業高校が集う中、県内唯一の受賞となる。
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全国の農業高校の実習田で育てられたお米の出来栄えを競う同大会。応募があった67校87検体の栄養素などを測定し、数値の高かった20校より金賞5校、特別優秀賞15校が審査員による実食で選定された。
平塚農業高校が提出した米は、県の奨励品種である「さとじまん」。高梨昇統括教諭の指導のもと、園芸科学科の1年生約80人が育成した。
同校は昨年、同じ品種で応募したが、育成が遅れてしまったことで入賞を逃している。その反省を活かし今年は植える時期を早め、さらに有機質の肥料を増やし、農薬を減らすなど田んぼの環境向上にも力を入れたという。
「そのためか、今年は田んぼにウナギやドジョウ、フナが棲むほどいい環境が作れた」と高梨教諭。育成に携わった平井奨一朗さん(1年)も「途中、台風に見舞われたりして大変だったけど、諦めずに皆で頑張ったかいがありました。全国の大会で認められて嬉しかったです」と話している。
さとじまんは粒が大きく甘みがある品種で、先日行われた学祭で販売した際も、地域の人たちに好評だったという。「神奈川の魅力を一つ、全国にPRできた。これが、地域農業の活性化に繋がれば」と高梨教諭は話していた。
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