早世画家が見た現代社会 市美術館で石田徹也展
独特の画風で現代社会を鋭く風刺し、31歳で急逝した石田徹也(1973〜2005)の作品展が、4月12日から市美術館で始まる。108点の代表作を中心に、下絵やアイデアを記したノートなどが初公開される。
「石田徹也展―ノート、夢のしるし―」は、器物や風景と合体した自画像が特徴的な作品を並べるだけでなく、下絵などが書き込まれた51冊のノートやスケッチブックを展示。「わたしが不安感にこだわる理由は、現実を見えるようにするためです」など、アイデアノートに記された石田自身の言葉も交えて紹介し、創作過程や思考の跡をうかがい知ることができるよう工夫した。
石田の作品に描かれる人物は、一様に無表情で顔つきも同じ。現代社会が抱える痛みや不安をユーモラスに表現した世界観は、若者を中心に大きな反響を呼んだ。
静岡県焼津市で生まれた石田は、武蔵野美術大学で学んだ後に広告グラフィックを意識した作品で頭角を現した。踏切事故により31歳でこの世を去った後も、遺作展などで注目を集め多くのファンを魅了している。
6月15日まで。開館時間は午前9時30分〜午後5時(入館4時30分)。4月12日、26日、5月10日、6月7日の午後2時〜3時にはギャラリートークを行う。月曜休館(5月5日は開館)。
問い合わせは市美術館【電話】0463・35・2111。
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