県は、3年制の平塚看護専門学校(諏訪町)を改編し、県内初となる4年制の「看護大学校」として2017年度に開校する。神奈川独自の教育課程を導入することで、高度化する医療技術や在宅医療拡充に対応した看護師の養成につなげる。
団塊世代が後期高齢者に達する2025年に向け、医療や介護の現場ではより質の高い看護師の確保が課題となっている。3年制の専門学校ではカリキュラムが過密化し、きめ細かな教育の提供が難しい実情をふまえ、県は修業年限を4年とする看護大学校として平塚看護専門学校をモデル校に指定。教育の再構築に着手する。
改編後は授業時間を現行の3000時間から3600時間に増やし、実習時間の延長や臨床に近いシミュレーション教育などカリキュラムを充実させる。将来のキャリアを見据えた教育も取り入れるほか、卒業後に大学院への入学資格が得られるようになるため、高い意識を持った看護師の育成を図る考えだ。
開校に向け、県は今年度から本館設計と仮設校舎の設置、関連工事に取り掛かる。本館供用は2017年度中の見通し。現在開会中の県議会第2回定例会には、本館改修工事設計費と工事関連費として6150万円の補正予算案を提出している。
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