神奈川県議会議長に就任した 森 正明さん 市内在住 54歳
議会のピッチを走る
○…「身の引き締まる思いです。二元代表制の一翼を担う議会の長ですから、責任の重さを感じている。効率的な議会運営、開かれた議会を目指したい」と意欲を語る。プロサッカー界から政界へと身を投じ、1999年の県議会選挙で初当選。現在5期目。「現場を見ずして政策は語れない」が持論。政治家になった今も、選手時代に鍛え上げた逞しい脚は健在だ。
○…長崎県出身。福岡大学を卒業した1984年、湘南ベルマーレの前身であるフジタ工業サッカー部に入団した。高速ウインガーとして鳴らし、88年には日本代表に初選出。当時の横山謙三代表監督が国内で初めて導入したウイングバックで起用され、90年イタリアW杯アジア予選など33試合で活躍した。日本がブラジル代表と初対戦した試合は今も鮮烈に覚えている。「スピードで生きていた人間が、ドリブルしている相手に追いつけない。これが世界かと驚いた」と目を丸くして振り返る。
○…ベルマーレ時代は選手としてJリーグ初昇格に貢献。引退後はクラブへの愛着を地域で育むため、小中学校の巡回コーチを発案し、自ら指導を買って出た。ジュニアユース監督を務めた経験や大学時代に教職を志した思いから、教育には一家言を持つ。「正しい知識を教えるのはもちろんだが、愛情と一生懸命な姿を示さないといけない。大人が本気で向き合っているのかどうかを子供は見ている。言葉だけではなく目で伝えることが大切だ」と語る。
○…「平塚は気候が良くてのんびりと住みやすい。商店街や工場、田畑や漁港、海も川もあって、色んな要素を兼ね備えている。元気にするお手伝いをしたい」と地元に目を向ける。家庭では3人の子供が就職して子育てもひと段落、今月には初孫が誕生した。「たまらなく嬉しい。先日チャンスがあったが、議長のスケジュールが入って会えなかった。早く抱きたい」と満面の笑みを浮かべていた。
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