1シーズンでのJ1復帰を目指す湘南ベルマーレの42試合におよぶ長丁場のリーグ戦は、24試合を消化した(7月23日現在)。現在、14勝5分5敗、勝ち点47で首位を走り、後半戦に臨んでいる。
開幕白星で勢いづけたベルマーレは、第5節までを4勝1分の無敗で乗り切り、スタートダッシュに成功した。シーズン序盤はスタメンを固定せず、成長を促すように積極的に山根視来や齊藤未月ら若手を起用。第3節でキャプテンのFW高山薫が負傷により戦列を離れたが、抜けた穴は副キャプテンのMF菊地俊介を筆頭に全員で埋めている。
なかでも開幕戦から先発に名を連ねる高卒ルーキーの杉岡大暉は、DFながら積極的に仕掛けて3ゴールを記録。ポジションに関係なく、フィールドプレーヤー全員で攻守にハードワークする「湘南スタイル」で白星を積み上げた。
今シーズンのチームは、”点取り屋”と呼ばれるようなゴールを量産するストライカーは不在だが、安定した守備を土台に勝ち星を重ねる様子がこれまでの記録から見て取れる。
第24節終了時点で2位以下の5チームの総得点が30得点を超えるなか、ベルマーレは27得点でJ2リーグ22チーム中、16位と低迷。一方で失点は2番目に少ない20得点で、完封勝利は10試合を数えた。撃ち合いを力でねじ伏せるような派手さはないが、追加点を狙って足を止めずに最後まで走り切り、1点差を勝ち切るケースが多いのが特徴だ。
得点力アップへ外国人FW獲得
得点力不足の解消に向けてチームは6月30日、J1大宮アルディージャからFWドラガン・ムルジャ(33)の完全移籍による加入を発表した。セルビア代表として2010年W杯南アフリカ大会に出場し、大宮在籍時にはJ1リーグ52試合で15得点、J2リーグ36試合では19得点をあげている。ベルマーレ加入について「J1昇格という目標を達成できるよう、力を尽くします」と話しており、今後の活躍が期待されている。
次節(7月29日)は、勝ち点差4でベルマーレを追う3位の徳島ヴォルティスとホームShonanBMWスタジアムで対戦する。前回はGK秋元陽太の好セーブでなんとか勝利したが、直近5試合を無敗とする徳島の勢いを止めるのか、飲まれるのか―。後半序盤のヤマ場に注目したい。
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