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平塚教会 次の100年「より開かれた場に」 北川一明牧師にインタビュー
日本プロテスタントの最大教派・日本キリスト教団の平塚教会(北川一明牧師/見附町)がおととし100周年を迎えた。平塚教会の隣にある教会附属の平塚二葉幼稚園も2024年に創立100年の節目を迎える。本紙では教会の牧師で幼稚園の理事長でもある北川一明さんにインタビュー、教会と幼稚園の歩みや次の100年にむけた抱負などを聞いた。
地域媒体通じ「適切な情報発信を」
平塚教会はプロテスタントの教会として1916年3月に誕生。会員数35人での船出だった。北川さんが牧師としてやって来たのは、2017年4月のこと。実は2年間にわたり平塚教会は牧師不在が続いていた。もともと明治学院で牧師を務めていた北川さんだったが、教会から招へいされ平塚の地を踏んだ。現在は、教会に隣接する牧師館で暮らしている。
牧師不在の2年間も教会員が礼拝を欠かさず信仰を維持していた平塚教会。北川さんは「教会員がしっかりしているのに、平塚教会ではどんなことが行われているのかについて地域の方々にしっかり理解されているとは言い難い状況が心苦しくありました」と当時を振り返る。
そうしたこともあり、北川さんはインターネットや地域媒体を積極的に活用していくという。「本来教会は万人に開かれた場所のはずです。それなのに敷居が高いと思われがちでした。それだけに教会という場所を正しく理解していただく必要があります。情報技術が向上した現代だからこそ、教会からの情報発信についても慎重になり過ぎず適切に取り組んでいきたいと思います」
平塚二葉幼稚園も6年後に節目
平塚二葉幼稚園は、教会婦人会の強い要望から設置にむけた働きかけを経て、1924年に県知事許可を受け誕生。園児は35人だった。現在は定員60人が在籍し、キリスト教に基づいた教育を実践している。これまでに4千人を超える卒園生を輩出し、政治家やプロサッカー選手、地元で起業している人も多い。
理事長を務める北川さんは「認定こども園に移行する園もあり、幼児教育の形態も多様化するなか、二葉幼稚園としても私たちの教育理念や特色を地域の皆様に発信し、きちんと理解していただく必要がさらに大きくなったと思います」と考える。6年後に控える100周年にむけて卒園生やその保護者との連携やOB・OG会などの組織化も視野に入れている。
インタビューの最後に、これからの抱負を聞いた。
「平塚二葉幼稚園が100周年を迎えた時、多くの市民の皆様に祝っていただけるようにしたいです。それが創立者である比企キヨさんへの恩返しでもあります。平塚教会については、伝統ある教会の宗教性を必要とする多くの方たちに利用される場にしていきたいです。誤解を生む宗教が多いなか、私たちは正しい道を前進します」
※平塚教会、平塚二葉幼稚園では4月からタウンニュースで連載を開始します。
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