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寺子屋の輪 広がる 市内5例目 平塚八幡宮で始動

教育

公開:2018年8月23日

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子供たちに民生委員や教員、市役所職員など地域の大人が付き添う
子供たちに民生委員や教員、市役所職員など地域の大人が付き添う

 平塚市内で小中学生の学習を地域住民がサポートする「寺子屋」が広がりを見せている。平塚八幡宮では市内5例目の「八幡宮の寺子屋」が20日に始まり、小中学生6人と学習支援員8人が参加した。

 寺子屋は、経済的事情や環境で家庭学習が難しい子供を対象に、地域の大人が子供に付き添い、無償で学習機会を提供する活動。市内では須賀の寺子屋(太洋中)やこどもの寺子屋(富士見公民館)などがある。

 市内5例目の「八幡宮の寺子屋」を主催するのは、NPO法人未来経験プロジェクトの堤園子さん(43)。昨年12月から須賀の寺子屋で学習支援員を務めながら、地域の人が集まり元気になれる居場所を創ろうと、1月に崇善地区で「朝ごはんこども食堂」を設立。4月に金目公民館で「金目の寺子屋」を立ち上げた。

 地元住民の仲介で堤さんと知り合った平塚八幡宮の宅野順彦宮司と金子和憲権禰宜は、5月に食堂と寺子屋を見学し、理念に共鳴。「神社が地域にできることがあるなら」と、社務所に隣接する参集殿の利用を無償で提供することを決めた。

 初開講した20日は、小学生3人と中学生3人が寺子屋に集まった。平塚八幡宮が用意したカレーライスをほおばり、夏休みの宿題やiPadでの映像学習など、約2時間勉強に励んでいた。

 近くに住む小2の男児は「漢字の書き順や読み方を教えてもらった」とにっこり。小2の女児は「みんなでご飯を食べて勉強するのは安心」と頬を緩ませていた。

 堤さんの呼びかけで参加した学習支援員の清水浩三さん(65)は「子供の役に立っていると思うとやりがいを感じる」と充実した表情をみせる。

 堤さんは「地域の人が集まり互いに元気になる居場所が広がっていけば」と意気込んでいる。

 次回は9月3日(月)。毎月第1月曜に開催する。午後6時〜8時。問い合わせは同会【メール】mirai.keiken@gmail.comへ。

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