「1761スタジオ」の代表で、「平塚地下道ミュージアム」に参加している 岩崎 夏子さん 平塚市出身 32歳
アートでまち盛り上げる
○…若手アーティストのギャラリー兼アトリエとして「1761スタジオ」(袖ケ浜)を仲間とオープンしたのが3年前。「作品を創作したり、展示したりする場所が欲しかった。美術家と地域をつなげる場所として『伝える・繋がる・広がる』がコンセプト」と振り返る。スタジオでは湘南地域を中心に活動する美術家が集い、定期的に展示を企画。平塚の街との関わりはスタジオの外にも広がり、中央地下道で制作中の「平塚地下道ミュージアム」にも参加している。「駅前が明るくなるといいですね」
○…4歳から絵画教室に通い、アートは自己表現のための大切な手段となった。多摩美術大学で日本画を専攻。「自然物が一番美しい」と、花や虫、人間の骨格などをモチーフにしてきた。無駄なものをそぎ落としたシンプルな線に、淡い色を重ねた作品からは、意志の強さと繊細さが感じられる。日本橋の三越本店や東京国際フォーラム内でも個展を開くなど活躍している。
○…美術教師を務める私立高校では、美術家としての感性を生かして生徒に芸術とは、と問いかける。「アートは多様性を表現している。観る側にも、受け入れる心が必要」と長期休みのたびに美術鑑賞の課題を出し、交換日記のように感想をやりとりする。「わからなくても、わからないと思うことから探求が始まるから、いいんです」と生徒の成長が楽しみだ。
○…なでしこ小学校、浜岳中学校の出身で、アトリエがあるのはその通学路。市美術館には小さい頃からよく訪れていた。「大きな階段と開けた空間が好きだった。無意識に取り込んできた感性が大人になって形になる。まちの中にアートがあることが重要なんです」と、愛着のある平塚に芸術を根付かせたい。
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