高浜台在住で「世界とつながるダンス教室」を主宰する中込孝規さん(30)が、スイス・ダボスで開かれた世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議/1月22日〜25日)にグローバル・シェイパーズとして出席し、各国首脳や企業経営者らと社会課題について議論を交わした。
グローバル・シェイパーズは、世界経済フォーラムが任命する33歳以下のコミュニティー。政治や経済、文化など各界で活躍する若者で構成される。157カ国に7800人、日本では100人が選ばれ、地域の社会課題の解決にむけたプロジェクトに取り組んでいる。
28日に帰国した中込さんは「『世界をよりよく変えたい』という想いが強まった」と成果を語った。
「新しい視点をもらえた」ダンスで交流深める
中込孝規さんは埼玉県熊谷市出身。ダンスの楽しさを広げるためにフィリピンやアフリカなど1年半で18カ国・57都市で1万人以上の子供たちにダンスを教え歩いた。2年前に知人の紹介で平塚へ移住し「世界とつながるダンス教室」を開校。昨年の湘南ひらつか七夕まつりでは、アフリカ・ザンビアと中継をつないでダンスを披露し合うなど、国際交流に尽力している。こうした活動が評価され2017年3月にグローバル・シェイパーズに任命され、今回のダボス会議に参加する49人の一人に選ばれた。
今年のダボス会議は「グローバリゼーション4・0第四次産業革命」がテーマ。110カ国から3000人以上が参加し、安倍晋三首相やドイツのメルケル首相なども出席した。世界経済や環境問題、難民、貧困、人工知能といったテーマで350以上の分科会が開かれ、議論が行われた。
中込さんは、ダボス会議共同議長で徳島県上勝町の「ごみ排出ゼロ」に取り組む坂野晶さんと共に、コスタリカ共和国のカルロス・アルバラド大統領らと約30分間、持続可能な開発について2対2の意見交換に臨んだ。
分科会では、中国のIT企業アリババの創業者ジャック・マー会長の言葉に刺激を受けた。「新しい視点をたくさんもらえた。時間をかけて整理して、活動に生かしたい」と振り返る。
また滞在中はダンスワークショップを開き、「踊り始めたらみんなが笑顔になってくれた。改めてダンスに国境はないと実感した」とほほえむ。
4月からグローバル・シェイパーズ東京拠点の代表となる中込さん。「自分らしいリーダーシップを発揮して今のダンス教室を、年齢を問わず平塚の人が集まって学び合う『世界とつながる学校、地域の場』にしていきたい」と意気込んでいる。
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