平塚市は1日、市民、交通事業者らと連携し「平塚市地域公共交通網形成計画」を策定した。2019〜27年度までの9年間の計画で、電車やバスなど公共交通の利便性向上を目指すマスタープランとして位置付けている。
具体的な施策として、鉄道では「東海道貨物線の旅客線化」、東海道線の「快速アクティーの増発」をはじめ、「根岸線、相模線の平塚駅までの乗り入れ」「特急踊り子号の平塚駅への停車」などを盛り込んだ。
またバスの利用では、「平塚駅から東海大学前駅に行くバス路線の新設」「平塚駅からツインシティ大神地区への新しい公共交通の導入」のほか、「ノンステップバスの導入」など、車両のバリアフリー化も目指すとした。市交通政策課は「実現に向け、交通事業者への要望を継続していく」としている。
過半数が「交通が不便」
策定にあたり、市は昨年6月〜7月にかけ、公共交通の利用状況を把握するための市民アンケートを実施。863世帯から回答を得た結果、「やや不便と感じる」が29・9%、「とても不便と感じる」が21・2%となり、半数を上回る51・1%が「公共交通が不便」と感じていることが分かった。
理由として最多だったのは、「運行本数が少ない」(19・3%)、次いで「駅やバス停まで遠い」(16・8%)、「運賃が高い」(14・2%)と続く。こうした声を元に、市が有識者らと協議を重ね、計画を策定した。
市によると、市内にはバス停から離れた「交通空白地域」や、バスの運行本数が少ない「交通不便地域」が土沢地区、旭地区など各所にみられ、課題となっている。
また真田、北金目では土地区画整理事業の完了にともない、近年、人口が大幅に増加しており、市は「移動手段の確保に努める」としている。
計画の詳細は市HPなどで閲覧できる。
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