東海大学硬式野球部(宮﨑康文部長、安藤強監督)の海野隆司捕手(4年)が、17日に東京都内のホテルで開催された2019年プロ野球ドラフト会議で、福岡ソフトバンクホークスから2巡目に指名を受けた。注目の強肩捕手は「2位指名という高い評価をしていただいた。うれしいの一言に尽きます」と白い歯を見せた。
「海(かい)キャノン」で勝負
運命の日、午後5時。会見会場にブレザー姿で登場した海野選手は緊張した面持ちで着席。眼前のドラフト会議中継モニターを注視しながら吉報を待った。今夏の甲子園で活躍した注目投手の名前が呼ばれた1巡目が終わると、水を一口含んで天を仰いだ。
朗報は2巡目にやってきた。ホークスから指名されると緊張が解けたのか、安堵と驚きの入り混じった表情を浮かべた。2年前の日本シリーズから憧れを抱き、目標としてきた甲斐拓也捕手を要するホークスからの指名に「すごく強いチーム。憧れの甲斐選手もいる。追い付け、追い越せという精神で覚悟を持ちしっかりやっていきたい」と前を見据えた。対戦したい選手は広島東洋カープに1位指名を受けた明治大学の森下暢仁投手。「正直仲が良い。(大学野球日本)代表でもバッテリーを組み、一緒にやってきた。上の世界で対戦できたらこれ以上うれしいことはない」と話した。
海野選手が2年次に就任した安藤監督は「素直で向上心が強い。意識をもって臨む選手なので、3年の春以降、代表に選ばれてからは一段と変わった。甲斐選手という良い手本がいるから、しっかり練習し頑張ってほしい」とエールを送った。
強肩の甲斐選手の「甲斐キャノン」を例に、「自身で愛称を付けると?」という質問には「海野の海で海(かい)キャノンで」とはにかんだ。そして「周りからもしっかり信頼されて、ファンからも愛されて、夢を与えられるような選手になりたい」とプロ野球選手人生の抱負を語った。
■海野隆司(うみの・たかし)1997年7月15日生まれ。岡山県岡山市出身。福岡下町ソフトボール、ファイターズ岡山を経て関西高校硬式野球部へ。2年次に甲子園に出場。東海大では2年春に正捕手。3年春に打率3割3分3厘で首位打者に輝く。2018年度、19年度の侍ジャパン(野球日本代表)に選出。右投右打。173cm・83kg。
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