新型コロナウイルスの影響により全国高校野球選手権大会が中止となり、県高野連は代替大会を8月に開催することを決めた。平塚市内の6校が出場を予定するなか、本紙では夏の甲子園に出場経験のある平塚学園の主将・大高亘陽さん(17)に心境を聞いた。
平塚学園野球部(八木祟文監督/部員60人)は、休校要請が出た直後の2月末から今も練習が再開できていない。5月20日に大会中止が決まったが、3年生18人は誰も引退せず、ウエイトトレーニングなど自主練習に汗を流してきた。
主将を務める大高さんは静岡県出身。中学時代には浜松シニアの主力として全国大会にも出場した。卒業後は「全国的にもレベルの高い神奈川から甲子園へ」と平塚学園の門をたたいた。
野球に青春を捧げてきた大高さんにとって大会の中止は悲劇だった。「追い続けた夢を奪われ、しばらく気持ちの切り替えができなかった」が「代替大会があると信じて今まで以上に練習に取り組もう」と3年生を鼓舞し続けたという。
代替大会が正式に決まると、3年生に笑顔が戻った。失った目標を取り戻し、部員らはマスクを着用しながら素振り練習を行うなど、各自ができる準備を進めている。「晴れ舞台を用意していただき感謝。悔いの残らない形で大会に臨みます。すべての球児が同じ思いでしょう」。大高さんは胸の内を明かした。
「令和2年度県高校野球大会」は8月1〜23日の開催を予定している。試合会場などは未定。
市内からは平塚学園、平塚江南、平塚工科、高浜、平塚湘風、平塚農商が出場する。平塚農商は他校と連合チームを編成する予定だ。
平塚・大磯・二宮・中井版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|