平塚市の「女性防災クラブ 平塚パワーズ」が防災思想の普及に貢献した防災功労者として、安倍晋三内閣総理大臣から表彰された。表彰式が4日、首相官邸で行われ、9個人76団体が受賞した。
安倍総理は受賞者に「防災体制の整備や防災思想の普及に尽くされた。深く感謝する」とコメント。菅野由美子会長は「各々の得意分野で活躍する会員の積み重ねた努力の表れ。大きな励みになる」と話した。
段ボールトイレ被災地でも活用
同団体は1996年5月、前年発生の阪神淡路大震災を機に開かれた市の防災講習会受講者30人で立ち上げた。現在、平塚市在住で30代〜80代の36人の女性が参加する。
これまでに講師として自治会の訓練に参加し防災普及に努めてきたほか、誰でも簡単に作れる段ボールトイレの作り方を様々な講座で広めてきた。東日本大震災では、震災発生直前に宮城県仙台市で同様の講座を行った縁で仙台市に資料を提供。トイレは被災地でも活用された。
今年はコロナ禍で会の集まりを実施することは難しいが、会員が知人の看護師から「病院で事務員の防護服が確保できない」と聞き、ポリ袋で自作の防護服を作った。4月から会員が少人数で集まり作成した約200枚を病院に寄付するなど、社会に貢献してきた。
菅野会長は「生きるために必要な衣食住を創意工夫すると、防災意識が高まる。手と足を使い、女性目線で防災を考えていきたい」と話した。
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