4月1日付で湘南地域県政総合センターの所長に就任した 竹村 洋治郎さん 58歳
郷土愛あふれる舵取り役
○…平塚警察署のとなりにある県平塚合同庁舎に事務所を構える「湘南地域県政総合センター」を知らない人は少なくないだろう。「そうかもしれません。どんな組織かを説明するのは、私も苦労しますから」
○…センターは平塚・茅ヶ崎・藤沢・伊勢原・秦野・大磯・二宮・寒川の5市3町を管轄。事業は、地域観光PRや林道・農道をはじめとするハード面の整備、有事の現地災害対策など多岐にわたる。庁舎1階では県民のよろず相談窓口も開設。法律や暴力などの相談にワンストップで対応し、適切な助言を提供。「やっぱり分かりにくいですよね」と頭をかく。県職員120人の舵取り役は、物腰やわらかい、柔和な笑顔の持ち主だ。
○…横須賀に生まれた。幼いころから読書が好きで、特に生物や科学の分野を好んだ。少年時代は近所の海辺に出かけては本で知った微生物の採集に明け暮れた。「郷土愛が湧いたのは海で過ごした日々が大きいと思います。あの情景が今の仕事を志す間接的なきっかけかもしれません」。中学では理科部に在籍。文化祭で10円玉を銀色にするメッキ実験を教員に無断で実演し怒られたエピソードは、今では懐かしい青春のひとコマとなっている。ちなみに高校では生物部で活動。「微生物採集はこのころが全盛期でしたね」
○…大学を卒業し、24歳で県採用試験に合格。横須賀や藤沢の土木事務所、大和保健福祉事務所(当時)などこれまでの経験を「財産」と捉える。2年後の定年を前に「色々な現場で幅広い視点や価値観を学びました。私を育ててくれた神奈川に仕事で恩返し」と全力投球を誓う。今も変わらず家族で県内在住。「心から神奈川が好きなんですかね」。笑顔でそうつぶやいた。
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