幼稚園の敷地を生かした「ビオトープ作り」など、独自の環境保全活動に取り組む平岡幼稚園(岡崎・堀田佳之介園長)が6月23日、2021年度地域環境保全功労者表彰を受賞した。
多年にわたり、地域の環境保全に関して顕著な功績があった個人・団体に対し、環境大臣から表彰される同賞。今年は全国で54の個人・団体が選ばれた。
同園では2009年にビオトープを造成。地域の様々な生物が集まる多様な環境を作り、園内外の自然調査や自然体験学習を実施している。園内では400種以上の生物が確認され、その中には県のレッドデータブックに記載された、絶滅の恐れのある35種の生物も含まれている。
園児による大発見も
最初の研究成果としては2014のセミの分布調査。5年にわたり市内のセミの抜け殻を採集し、クマゼミの分布が年々変化していることを突き止めた。
16年からは自然情報誌「湘南自然誌」を季刊で発行し、園児らが写真を撮って送る参加型の企画「みんなで作る生き物図鑑」では、県内で絶滅危惧とされていたシラホシハナムグリを卒園児が発見し、専門家の助力を得ながら昨年、論文として発表。貴重な記録となった例もある。
堀田園長は「活動を通して、生き物の不思議や知る楽しさを感じてもらいたい」と思いを語った。
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