平塚市消防は1月4日、2021年に発生した火災・救急・救助の件数を発表した。救急件数は前年比約7%増で、コロナ禍の外出控えなどで止まっていた人の動きが元に戻ってきたことなどが影響しているとみられる。
救急件数は1万4238件。新型コロナウイルスの影響でリモートワークの推奨や外出自粛が広まったことから全国的に右肩上がりだった件数が減少に転じた2020年から、874件増加した。
火災件数は前年比9件減の42件。各家庭の火災報知器の設置やタバコの電子化、電化製品の性能向上などが減少要因とみられている。
また、20年はガスボンベ火災が5件あったのに対し、21年は1件と減少している。消防担当者によると、ガスボンベ等を廃棄する際に、分別が適切にされておらず、ライターなどが混在していることもあるといい、「ゴミ処理の途中で引火してしまい、火災につながってしまう。適切なゴミ捨てをお願いします」と呼びかけていた。
交通事故やエレベーターの閉じ込めなど、救助隊が出動する救助件数は前年比44件減の133件。そのうち水難救助件数は前年比1件増の5件だった。
平塚市消防は昨年7月に消防署本署の新庁舎運用を開始。担当者は「出動時の動線を考えて設置された資機材倉庫などコンパクトにまとめられていて迅速な出動ができている」と話していた。
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