「平塚の空襲と戦災を記録する会」(江藤巖会長)が7月、『炎の証言 第22号』を刊行した。同会メンバーが聞き取りした6人の証言や4人の寄稿文のほか、証言と写真、現在の地図などから第二海軍火薬廠の正確な位置を記した特集が盛り込まれている。
編集長を務めた朝日久男さん(72)は「コロナ禍も影響して実際に会うことが難しかったが、形にすることができてよかった」と胸をなでおろす。
海軍火薬廠の位置のほか、空襲の夜に誰がどこでどんな被害に遭っていたかを、まち歩きの写真付きで検証するページの編集を担当した藤野敬子さん(73)は「正確な位置がわかることで自分事として理解してもらえるのでは」と期待する。
戦争を体験した世代が少なくなる中、藤野さんは「残した証言が正確であれば、戦争を知らない世代が学ぶための素材として使ってもらえる。日常の延長に戦争があり、死があったことを知って欲しい」と話していた。
『炎の証言 第22号』はA4判68ページ200円。平塚市博物館で購入できる。(問)同館【電話】0463・33・5111
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