第29回神奈川県介護賞の授賞式が11月9日に横浜市で行われ、寺田縄の障害者支援施設「ソーレ平塚」(清水行夫施設長)に勤務する小原一洋さん(46)と勝山靖史さん(48)が表彰された。
県内の社会福祉施設等で直接支援業務に励み、顕著な功績をあげた人に贈られる同賞。受賞の知らせに、小原さんは「これだけの賞をもらえる年数を重ねてきたんだな」としみじみと振り返り、勝山さんは「これまでしっかり仕事をしてきたご褒美だと思います」と頬を緩ませた。
「常に笑顔を」
小原さんは23年前のソーレ平塚の開設当初からのメンバーで、現在は女性フロアの担当課長。まだ20代のとき、進行性の難病のある男性の担当になった。はじめは自暴自棄になり心を開いてくれなかったが、辛抱強く接し続け3年経つうちに悩みを話してくれるようになったという。「長くかかってしまったけれど、この仕事にやりがいを感じた瞬間でした」と話す。
勝山さんは2000年にソーレ平塚に入所。伊勢原の通所施設への勤務を経て17年に戻ってきた。現在は男性フロアの担当課長を務める。人手不足が叫ばれながらもスポットが当たりづらい身体障害者への福祉に、「この受賞で少しでも関心が高まってくれれば」と話す。心がけているのは”常に笑顔”。「入所者はもちろん、職員に対しても同じ。施設全体の安心感を大切にしています」と笑顔を見せた。
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