意見広告・議会報告
県政報告 子どもたち一人ひとりの自立支援を形に 県議会議員 元サッカー日本代表 森正明
児童虐待対応件数が20万件を超えて過去最高を記録しました。今年も、子どもの虐待や痛ましい事件がたくさん報道されています。私は選手引退後、プロの指導者として湘南地域の子どもたちの健全育成に関わってきましたので、こうしたニュースに接するたびに、胸が痛くなります。
私たちの平塚市には、県の平塚児童相談所が置かれており、親子の悩みごとや困りごとの相談、児童虐待の防止、家庭で生活できない子どもの一時保護などを行っています。以前は、平塚市を所管するのは藤沢市にある県中央児童相談所でしたが、市内の相談や通報の増加に対応するため、2014年に新たな児童相談所が平塚市中原に設置されました。私自身、長年後押ししてきた新しい児童相談所ですから、業務が開始された日のことを、昨日のことのように思い出します。
児童相談所では、プライバシーに配慮した個室が用意され、温かな雰囲気の中で話をすることができます。様々な理由で家庭を離れ、一時保護所で生活する子どもたちには安心できる生活の場だけではなく、学習の機会も提供されています。
また、2017年には、県立子ども自立生活支援センター(きらり)が市内の旧県立五領ヶ台高校の跡地に設置されました。乳児院、障がい児入所施設、児童心理治療施設の3つの機能を持った「きらり」は、専門的な支援が必要な子どもたちが小児精神科医や教員、福祉スタッフの連携のもと、生活の支援や心理的ケアを受けながら生活しています。
この2つの施設は地域の皆様のご理解、ご協力のもと、ボランティアの方々の力も借りながら、地域に開かれた施設として運営されています。
来年4月には、新たな法律「こども基本法」が施行されます。子どもの権利を明確にすることは障がいの有る無しに関わらず重要なことです。現在、県議会文教常任委員会では、高浜高校で2024年度からの通級指導を開始する計画について議論を進めています。通級指導は、自閉症・情緒障がい・学習障がい・注意欠陥多動性障がいを持つ生徒を対象にした特別支援を行うもの。通常の学級に在籍して各教科の授業を受けながら、授業の合間や放課後に担当教員が個々の障がいに応じた指導を行い、生徒の自立支援につなげる計画が動き出しています。
計画を前に進め、形にしていくためには、県と市の一層の連携が必要です。子どもたちの健やかな成長支援を変わらずに取り組んでまいります。
■聞き手/すぎさきともかず■制作/湘南メジャーカンパニー■企画/森正明事務所【電話】0463・21・8655【FAX】20・2002【URL】www.morimasaaki.net
|
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|