アテネパラリンピックの男子マラソン(視覚障害1)で金メダルを獲得した高橋勇市さん(57)が1月20日、岡崎小学校で講演した。高橋さんは3年生と5・6年生に向け、夢を諦めないことの大切さを伝えた。
高橋さんは2004年のアテネ大会で優勝後、08年の北京、12年のロンドンと3大会連続でパラリンピックに出場した。18年からはトライアスロンに挑戦するなど、57歳になった今も競技の第一線で活躍。競技と並行して、全国の学校などを訪問する講演活動も続けている。
小学校の持久走や中学校の校内マラソンがランナーとしての原点になったこと、高校生の時に眼の疾患が分かり、医師から20歳で失明すると宣告されたことなどを振り返った高橋さん。現役時代の活躍を伝えるニュース映像などを交えながら、逆境に立ち向かうようにして栄冠をつかんだ軌跡を紹介し、「真面目に生きていれば、きっといいことがある。夢に向かって進んでほしい」とエールを送った。
3年生向けの講演では、目隠しをしたランナー役と伴走役の2人1組になって競技を体験する活動も行われた。これまでの大会で得たメダルも披露され、直接手に触れた児童からは歓声が上がった。
講演を聴いた6年生の児童は「イラストレーターを目指しているけれど、最近は絵を描いていなかった。高橋さんの活躍を知って、家に帰ったらまた頑張って描こうと思った」と話していた。
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