湘南の春の風物詩であるしらす漁が、3月末に差し掛かってようやく復調の兆しを見せている。3月11日の解禁から不漁が続き、気をもんでいた市内の網元では、水揚げ量が上向く中でしらす加工に忙しい。
網元の佳栄丸は3月31日、3時間ほどで約100kgを水揚げ。塩ゆでされて白く色づいたしらすを、スタッフがせいろに広げて天日干しにしていった。春の味覚を求め、加工場には市内外からも購入客が訪れた。
脂分が少なく、さっぱりした味わいの秋しらすに比べ、春しらすは甘みがあり、ふっくらした食感が特徴。佳栄丸の府川佳男代表は「今日獲れた群れは一匹一匹がまだ小さく、都内で好まれるような上品な味になる。次は地元で人気のある、味の濃い大粒のしらすが獲れれば」と期待を寄せた。
千石河岸の佳栄丸と丸八丸の網元2社では、生しらすの店頭販売をはじめ、釜揚げやちりめん、沖漬けなどの自家加工品も扱う。釜揚げも網元によって塩気が異なり、それぞれの味が楽しめるという。府川代表は「しらす漁はその日の天候や潮の流れで漁獲量が左右される。お買い求めの際はまずお店まで連絡してほしい」と話した。
問い合わせは佳栄丸【電話】0463・22・6551、丸八丸【電話】0463・22・7260。
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