神奈川フューチャードリームスの新主将として戦う 柿崎 颯馬(そうま)さん 平塚市在住 23歳
優勝もプロも「諦めない」
○…4月に開幕した野球独立リーグルートインBCリーグ開幕戦の終盤8回、2点ビハインド。満塁で打席に立つと気迫のスイングで同点となるヒットを放ち、逆転勝ちの立役者となった。「昨シーズンなら負けていた展開。今年は違うぞということを見せつけることができた」と話す新主将は、優勝を目指してチームをけん引。昨年1月に練習生として入団するとわずか1年で二塁手のポジションを勝ち取った。主将として迎えるシーズン。この1年が勝負だと力を込める。
○…兄と姉がプレーしていた少年野球チームで野球キャリアをスタート。強豪の桐蔭学園高校を卒業し、JFE東日本で社会人リーグも経験したが、芽が出ず野球をやめることも考えた。しかし夢であるプロ野球選手を諦められず、小学生時代に所属していた横浜DeNAベイスターズJr時代の監督で、フューチャードリームスの林裕幸コーチに連絡を取り、入団テストを経て加入した。
○…「打席での勝負には心がヒリヒリするし、ヒットを打った瞬間は興奮する。だから野球はやめられない」。小中学生の頃は練習がない日も気づけば家でボールを触っていた程野球は体に染み込んでいる。心身のケアもアスリートの務めと、良質な睡眠を心掛けるほか、休日には湘南平に登ってリフレッシュすることも。
○…日本中が熱狂した3月のWBCを観て、「諦めない姿勢の大切さをトッププレーヤーが見せてくれた。自分たちもシーズンを戦う上で大事になる」と気持ちをたぎらせる。「チームを優勝に導き、さらなる上を目指したい。それが恩返しになる」。若いチームを引っ張る覚悟を決めた背番号31は夢を掴むため白球を追う。
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