神奈川県動物愛護センター(土屋)はこのほど、2022年度に保護した犬と猫の殺処分数がゼロだったと発表した。犬は10年連続、猫は9年連続。
独自の施設を持つ横浜と川崎、横須賀市を除く県内地域で保護した犬は計251頭で、21年度より38頭増えた。内訳は「飼えなくなった」が106で同50頭増加し、「所有者不明」は133頭(同5頭減)。前年度繰り入れは12頭だった。このうち78頭は飼い主に返還され、県民へは34頭を譲渡。ボランティアが引き取った100頭中47頭も新たな飼い主に譲られた。
保護猫の収容数は200頭減って454頭。「飼えなくなった」が最多の266頭(同150頭減)で、所有者不明は79頭(同80頭減)、繰り入れは109頭。うち返還が1頭、県民やボランティアに譲渡された頭数は計271頭で、21年度より249頭減った。
センターでは殺処分のゼロを継続しているが、近年は多頭飼育の崩壊を理由に持ち込まれる犬猫が増加。前年度収容した犬猫のうち7割は、多頭飼育が原因だったという。県には10頭以上を飼う人が保健所に届け出る「多頭飼育届出制度」があるものの、未届けでも罰則はない。センター職員は「犬猫を我が家に迎え入れた人は、責任を持って終生飼育に努めてもらいたい」と呼び掛けている。
センターでは今後、新型コロナウイルスの影響で2020年を最後に中止していた対面での譲渡会を再開する予定で、オンライン形式での実施も継続するという。
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