小学校での食育などに取り組む平塚市漁業協同組合(千石河岸/田中邦男組合長)が6月24日、富山県で開催された農林水産省主催の「第7回食育活動表彰」で消費・安全局長賞に選ばれた。
食育を推進する優れた取り組みを表彰するもので、今年は全国から23団体が受賞。同組合は神奈川で唯一、農林水産大臣賞に次ぐ賞を受けた。
同組合では13年ほど前から市内の小学校に出向き、地元の漁業に関する授業や、地元で漁獲される小サバやシイラなどの低利用魚を給食のメニューとして児童に食べてもらう「ふれあい給食」を実施。昨年には地元商店などと連携して、港小学校の5・6年生が自らシイラを使ったレシピを考案し、PR動画まで制作する「シイラ給食」にも取り組んだ。
選考では東京大学大学院の教授ら専門家が審査を行い、今年4月に受賞が決定。受賞団体には日本マクドナルドやカゴメなど大手企業の名前も並んだ。講評では、先進的、かつ横断的な事例に評価が集まったという。
授賞式に参加した伏黒哲司さん(45)は「子どもたちから”なんでそんなに一生懸命なの”と聞かれたとき、自分が初めて地元のシイラを食べた感動を思い出した。地元のおいしい魚を知ってもらいたいという気持ちが原動力になっているんだと思う」と振り返り、「表彰で終わりではなく継続的に食育を広めていきたい」と意気込んだ。
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