港小学校6年生の大川莉緒さん(松濤空志会誠永館/八田徹館長)が5月に行われた第37回全日本硬式空手道選手権大会の形部門女子の部に初出場し日本一に輝いた。7月3日、落合克宏平塚市長に勝利を報告した。
硬式空手の組手競技では互いに安全防具を付け、強く打ち込む。今大会から強い技を重視した形競技が導入された。
女子小学6年生の部には地区予選を勝ち抜いた7人が出場。大川さんは初戦で帯色も上、体格も大きく上回る相手に、大きな声と切れのある演武で快勝する。決勝では流派を代表する形「観空大」を披露。ダイナミックな演武で審査員を魅了し、勝利をつかんだ。大川さんは「とてもうれしい。指導してくれた八田館長や周囲の人々に感謝したい」と喜びを溢れさせた。
悔しさバネにつかんだ勝利来年は世界大会へ
大川さんは兄の後を追って、幼稚園年長の頃に極真空手を始めた。小学3年生で誠永館に移り、現在は八田館長の指導を請う。
日々の練習では母の由衣さん(35)の「とにかく毎日継続を」という教えを守る。週3、4回の道場の練習のほか、自宅でも一つ一つの技の切れを確かめ、他の選手の動画を見て「どうやったら審判を魅了できるのか」を研究する。
八田館長は「一見きゃしゃな体つきだが、力強い演武を見せてくれる。ここ半年で急成長したが、まだまだ大きく化ける」と期待を寄せる。
これまでの大会ではあと一歩のところで優勝を逃すことが多かった大川さん。今年の全国大会の予選にあたる関東大会では、4位入賞で敢闘賞にとどまった。敗れた男子選手がそのまま優勝したことが悔しかったといい、雪辱を期した全国大会で執念の勝利をつかんだ。
祭りもがんばる
大川さんは小学校1年生の頃から三嶋神社の例大祭に踊り子として出演してきた。今年は7月16日、神輿渡御前のお祭りパレードで踊る。その練習は毎年、大会直前の空手の稽古と時期が重なっていたが、「今年は小6でラストイヤー。お祭りも空手も大切なので両方がんばりたい」と笑顔を見せる。
大川さんは今大会の結果を受け、約10カ国の代表が集まる来年8月の世界大会に出場する。「来年は中学生として出場する。形も、苦手な組手も両方で優勝を目指したい」と意気込んだ。
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