「かながわブランド」に登録されている平塚産「湘南梨」の収穫が始まり、まもなく最盛期を迎える。市内では、土沢地区と大野地区で3戸の生産者が梨栽培に取り組んでおり、早朝から摘み取り作業に精を出す。
横山果樹園(上吉沢1804)では、約1ヘクタールの農地で10品種の梨栽培に取り組んでおり、7月20日に早生品種の「長寿」「あけみず」「新水」などの収穫を行った。
7月下旬から収穫量が増えはじめ、お盆シーズンには甘みが強く酸味が少ない「幸水」が、お盆明けには甘みと酸味が程良い「豊水」といった主力品種の収穫がピークを迎える。
同園の横山篤正さん(45)は、「花の開花が早かったので昨年よりも1週間ほど早く収穫が始まった。甘みののった梨ができたと思う」と今年の出来栄えに太鼓判を押す。収穫は9月上旬まで続くといい、同園では1トン前後の出荷を見込んでいる。
17年に「ブランド」認定
市内3戸の生産者が栽培する「湘南梨」は、完熟たい肥やもみ殻といった有機質肥料、減農薬で生育されており、安全性や品質が認められて2017年に「かながわブランド」に登録。樹上で完熟させてから出荷されており、甘みが強く、味が濃いのが特徴だ。
土づくりに注力する同園では、有機質肥料を多く使用しているほか、年5、6回に分けて肥料を撒くことで受粉を強め、味の濃い梨ができるという。「今後は県内で生産農家の少ない秋水の生産量を増やしていきたい」と話す。
「湘南梨」は生産者の自宅直売所やJA湘南大型農産物直売所「あさつゆ広場」、市内の小売店などで購入できる。
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