吉沢少年野球部が、今夏に行われた県大会で2冠を達成した。市内少年野球チームとして初となる2大会制覇を果たしたナインらは、チームが目標に掲げる全国大会出場への弾みとなる快挙に沸いている。
チームは7月の会長杯・県学童軟式野球選手権大会と、8月のフィールドフォース・トーナメント県学童軟式野球選手権大会に平塚代表として出場。芭蕉直人監督は「簡単な試合は一つもなかった」と振り返り、両大会ともチーム伝統の堅守で頂点に上り詰めた。
会長杯では、決勝で前回優勝の鎌倉レッドサン(鎌倉市)と対戦。3対3で迎えた最終6回に勝ち越し点を奪い、大接戦を4対3で制した。
先発を任された速球左腕の吉岡孝太朗君(6年)は、「低めに集めることを意識して投げた。決勝のマウンドは緊張したけれど、優勝できる自信があったのでうれしい」と笑顔で振り返る。女房役を務めたキャプテンの芭蕉隼人君(同)は、「相手は打線も走塁もレベルが高かった。守備でミスを出さないよう心掛けた」といい、相手選手の盗塁を阻止するなど流れを手繰り寄せるプレーも光った。
フィールドフォース・トーナメントでは、準決勝の戸塚ACFホークス(横浜市戸塚区)戦で3対3の最終6回に一挙4点を奪った。ダブルヘッダーの決勝戦は、天神町少年野球部(川崎市中原区)を最少失点に抑えて3対1で勝利。連戦の疲れをものともせず、会長杯の勢いそのままの全員野球で2冠をつかんだ。
チーム関係者によると、平塚代表は長らく県大会優勝から遠ざかっていたという。代表の大久保大介さんは「ここ数年で県でも上位を狙えるチームに成長してきた」と話す。「小学生の甲子園」と称される高円宮賜杯全日本学童軟式野球大会(8月)の県予選出場は逃したが、「それだけに、6年生の県大会にかける強い思いを感じた」という。
10月14日から始まる湘南若鮎少年野球大会は、6年生にとって最後の大会となる。前回の同大会で優勝投手に輝いた吉岡君は、「今年も絶対に優勝を」と意気込み、芭蕉君も「2連覇を目指してしっかり練習したい」と決意を見せた。
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