東海大学湘南キャンパスで活動するチャレンジプロジェクト「東海大学ソーラーカーチーム」がオーストラリアで10月22日(日)から開催される世界大会「ブリヂストン・ワールドソーラーチャレンジ2023」に出場する。
太陽光を動力源としたマシンで走るレースは、オーストラリアのダーウィンを出発し、約5日間かけて、アデレードまでの約3千Kmのタイムを競う。同大会は4年ぶりの開催。世界23カ国から41チームが自慢のマシンを走らせる。
同大のマシン「トウカイ・チャレンジャー」は「性能の限界への挑戦、走行安定性の確保、環境への配慮」をコンセプトに開発。横幅約1・2m、長さ約5mで、車体の上部にはソーラーパネルが並び、充電されたマシンは最高時速120Kmで走るという。
制作に関わった猶木愛子さん(19)は「最初はただ黒いだけだった車体が、マシンになって走ったときは感動した」と振り返る。
1991年に発足した東海大チームは93年に初出場、2009年と11年に世界1位に輝いた。今大会で12年ぶり3度目の世界一を目指す。
チーム29人で挑む大会は、天候に影響されながら燃費やペース配分など繊細なコントロールと、伴走する司令車との連携などチームワークが重要となる。ドライバーを務める伊坪岳陽さん(23)は「過酷なレースだけど完走できるようにがんばりたい」と意気込んだ。
社会貢献にも
効率よく動力エネルギーを生み出す技術は、ソーラーカーだけでなく社会貢献につながっており、実際に太陽電池の技術を大手企業が採用するなど、この大会から活用されている技術もあるという。
初出場時からチームに関わる木村英樹監督(59)は「3千Kmを走破した時の気持ちはなんとも言えない。レースを経験することで人間としても成長できる」と語る。最先端技術が集まる世界最高峰の大会で「トウカイ・チャレンジャー」の挑戦が始まる。
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