年明けにあたり、本紙では落合克宏平塚市長にインタビューを行った。元旦号に続く第2回は、落合市長がまちづくりの重点地域に位置付ける土屋地区のシンボルでもあった神奈川大学湘南ひらつかキャンパスの跡地利活用、龍城ケ丘プール跡地の公園整備計画、湘南ベルマーレのスタジアム建設問題などについて聞いた。(聞き手/平塚編集室副編集長・松田亮介)
地域に資する売却先検討を
――神奈川大学湘南ひらつかキャンパスの跡地利活用について、大学関係者や地域住民らでつくる協議会が計4回の話し合いを経て報告書をまとめ、昨年9月に市に提出した。報告書を受け取り、市長はどのように感じたか。
「売却先や跡地の利活用については、本市の都市計画を踏まえたうえで、地域のまちづくりに資するとともに、地域住民の安心・安全な生活環境を確保することに配慮して検討していただくよう、要望してきた。今後、地権者である大学が売却先を募集すると伺っており、報告書がまとまったことで、具体的に進んでいくのではないか」
――土屋地区は、まちづくりの重点エリアとして市長が掲げる『2核(平塚駅前とツインシティ大神地区)1地域』の『1地域』に位置付けられている。
「大学跡地が存在する西部地域は、恵まれた自然環境、貴重な里山が残っている。大学跡地は、周辺環境との調和に努めながら、土地利用を促進することが基本と考えている。
今後、大学から報告書の内容を踏まえた利活用の具体的な提案があった際には、本市としても、市の都市計画を踏まえるとともに、地域のまちづくりに資するよう、実現可能性を探りながら大学と一緒に考えたい」
龍城ケ丘プール跡地25年に公園開業へ
――龍城ケ丘プール跡地の公園整備について、実施協定の締結期限が2024年3月に迫っている。現状の課題と供用開始までのスケジュールは。
「昨年は、海岸占用などの行政機関協議が概ね終了するなど、課題をクリアしてきた。今年中に着工し、2025年のオープンに向けて着実に進めていきたい」
――施設に期待することは。
「この海辺の総合公園のオープンによって、若者だけでなく、家族連れや高齢者、そして障がいのある方など、市民はもちろん、圏央道などを通って市外や県外の方にも、平塚の海を楽しんでいただきたい。また、観光情報などを発信し、市内への回遊性が高まるよう期待している」
Jリーグ側と話し合い検討
――湘南ベルマーレが新スタジアムの建設に向けた支援を市に呼び掛けていることを受け、昨年9月に「平塚をシン・スタジアムがある街に」協議会が5万292筆の署名を市に提出した。
「新スタジアムを希望するサポーターをはじめとする、署名した方の思いを真摯に受け止めている」
――今後、市はどのような形で関わっていくのか。
「市としても、レモンガススタジアム平塚にJリーグライセンス上の課題があることは承知している。クラブを抱える自治体の長として、Jリーグ側と話をする必要があると思っている。
新スタジアムについては、建設場所や市の財政状況も含めて課題があり、実現するためのハードルが高いということは、これまで市議会などで説明してきた。ベルマーレなどが主体となり、民間の資金で総合公園以外に造るのであれば、協力していく考えは変わらない」
――ベルマーレの眞壁潔会長は、これまで市に行ってきた提案について、ゼロベースで見直すと語っている。
「ベルマーレと話し合いをしてきた中で、多くの課題があり、一旦この提案を見直すことがベルマーレ側から示され、改めて両者の間で協議を続けていくことを互いに認識した。今後の方向性について、まずはベルマーレと市が課題に向き合い、協議を続けていく考えである」
――ありがとうございました。
![]() 神奈川大学湘南ひらつかキャンパス
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![]() 龍城ケ丘プール跡地
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