就労支援事業所の「一般社団法人てといろ湘南」の利用者が育てた作物が、お菓子や料理として市内洋菓子店などで販売や、料理として提供されている。福祉と地元飲食店の連携が新しい商品に一役買っている。
自立を目指している障害のある人や、その家族をサポートする同事業所では、就労支援の一環として2年前から農作を始めた。上吉沢で畑を借り、利用者らは当番制で種植えや、土の手入れ、茎の根を切るなどの作業を重ね、昨秋、初めて生姜やさつまいも、にんにくを収穫した。
事業所職員は「農作業の中で、人との関わり方や、達成した喜びを感じてもらえた」と充実感を感じている。
収穫した作物は他施設に提供していたが、余剰分は破棄する予定だったところ、小物入れを制作して提供するなどつながりのあった焼き菓子店のビスキュイテリ マ・コピーヌ(西八幡)や大磯迎賓館(大磯町大磯)などが地域貢献のためにも使いたいと声を上げた。
洋菓子や料理に
マ・コピーヌでは生姜で作ったジャムを入れた洋菓子、生姜リンツァーを販売。大磯迎賓館では飲み物のジンジャーエールや料理に使われている。利用者らは販売されている生姜リンツァーを購入して食べると「自分たちが作ったものがおいしく形になってうれしい」と喜んだ。
同館の社員は「立派な生姜を頂いた。良いものにして地元の皆さんに食べて喜んでほしい」と話した。
マ・コピーヌや大磯迎賓館ではともに3月下旬頃までは生姜を使った菓子や料理を販売、提供している予定。
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