川崎市で4月27日に開かれる高校生溶接コンクールの関東甲信越大会に、平塚工科高校機械系2年の野口竜聖さん(17・八重咲町)が県代表として出場する。野口さんは「予選で感じた課題を克服して、少しでも上を目指したい」と、火花散る舞台に向けて練習に余念がない。
県内の工業高校から14人が出場した1月の県予選で準優勝を果たし、関東甲信越大会の出場権を得た。予選では、縦横15センチ、厚さ9ミリの2枚の鉄板を30分以内に溶接し、外観や強度などで技術を審査。野口さんはⅩ線による溶接内部の透過試験で高評価を得たものの、「他の人に比べると表面の仕上がりがいまいちだった。中身で勝てても外観で負けてしまった」と振り返る。
4月の大会まで1カ月あまりとなり、野口さんは放課後に3時間ほど溶接の練習を積む。「まだまだ日によって出来栄えにばらつきがあるので、ミスなく(溶接の)幅を揃えられるようにしたい」と弱点の克服に取り組む。
顧問の教え胸に
手先が器用だという両親を見て育ったこともあり、自身もものづくりなどの分野に興味を持ち同校に進学。溶接が専門分野の水野寧々教諭が顧問を務める機械部に入部し、溶接の腕を磨いてきた。
水野教諭は「自分なりに探求心を持ち、人一倍練習を重ねて努力している」と話し、野口さんの成長を間近で見守ってきた。「関東甲信越で優勝して全国に進んでもらえたら」と愛弟子の活躍を願う。
3年生が卒業すると、部長として部活をまとめ上げる役割も担う野口さん。溶接技術を高めるだけでなく、下級生を引っ張っていくリーダーシップも求められるが、「『一人じゃなくみんなで動くことの大切さを学んでほしい』という先生の言葉を胸に頑張りたい」と決意をにじませている。
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