極真会館西湘支部(福田達也支部長)に所属する高校生の高橋芽依さん(17・めぐみが丘在住)が4月27日、東京体育館で開催された「2024国際親善空手道選手権大会」に出場し、型の部で初優勝を飾った。
国内外から約1500人が出場する極真空手の主要大会。高橋さんが出場した15歳〜34歳女子型の部門は46人で優勝を争った。今年に入って県大会、関東大会で優勝を重ねてきた高橋さん。「ふがいない結果を残すわけにはいかないと気負っていた」と試合直前を思い返す。
型の部は予選、本選に分かれ、5人の審判の前で1人ずつ演武する。高橋さんは予選で力強い動きが特徴の「最破」を披露。緊張から若干の手足の震えを感じたものの大きなミスはなく、1位で予選を通過した。
本選には6人が進出。「最後の順番だったので緊張したけれど予選より落ち着いて動けた」と高橋さん。空手の型「観空」を披露し、技の正確さと緩急のついた迫力のある演武が評価され優勝を掴んだ。「ずっと国際大会や全日本での優勝を目指していたのでうれしかった」と勝利を噛み締めた。
結果で恩返し
同支部の立ち上げ時、小学2年生から空手を始めた高橋さん。弟の体験入会に同伴したことをきっかけに、体を動かす楽しさに熱中し、すぐに空手にのめり込んだ。
もともと組手を中心に練習を積んでいたが、歯列矯正を期に型へ転向。組手との勝手の違いに苦戦しつつも福田支部長の妻・中村章子さんの指導を受けながら実力をつけていった。
中学1年生から同大会への挑戦を始めたが、受験勉強のための一時休会などもあり、長く入賞を果たせずにいた。4度目の挑戦で念願の優勝を掴んだ今年。コートから出ると普段は厳しい中村さんに「やったな」と声をかけられた。高橋さんは「ずっと言葉だけではなく結果で恩返ししたいと思っていた。優勝という形で返せてうれしい」と表情をほころばせた。
福田支部長は「小さい頃から見ているので感無量。団体を代表する選手に成長してくれたので、今後も楽しみ」と期待を寄せた。
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