二宮町立二宮小学校で6月22日、「お父さんお母さんのためのゼロから始めるおうち性教育」講座が初開講された。同小PTAと学校運営協議会が主催。
講師を務めたのは米・ミネソタ州の正看護師資格を取得している二宮町在住のカッセルあゆこさん。子どもと性の向き合い方を学ぼうと、保護者ら約80人が参加した。
「性」に向き合い子ども守る
加害・被害を防ぐ狙いも
「お父さんお母さんのためのゼロから始めるおうち性教育」講座は、子どもたちが性暴力の加害者、被害者、傍観者にならないことを目的に、二宮町教育委員会が推進する「生命の安全教育」の一環として実施された。
講師を務めたカッセルあゆこさんの講話のほか、町内を中心に子育て中の保護者が集まって「性」との向き合い方を相談したり話し合ったりするコミュニティ「ママたちの保健室」を主宰する池田郁子さん所有の本の展示などが行われた。
カッセルさんは子どもに向けた性教育の意義として、「正しい知識を伝えることで性的なトラブルを避けられる、対処できる」「自分の身体は自分だけのものという認識から他者との関りの土台を築き、自己肯定感を高められる」と説明。「夏はプールなど外で着替える機会も多くなる。性器やお尻、胸、口などのプライベートゾーンについて、自分以外には『見せない・触らせない、見ない・触らない』と伝えるだけで、加害者、被害者になることを予防できる」と話し、性のことを相談できる家庭環境にするため、本を活用するなど工夫できると呼び掛けた。
二宮小PTAの小笠原圭会長は、「僕自身、性教育を十分に受けてこなかった世代でもある。みんな勉強になったと思うので継続した学びにしたい」と話していた。
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