女子サッカーのアマチュア最高峰「なでしこリーグ」の2部に2024年シーズンから参入しているSEISA OSA レイア湘南FC。多くの選手が、学業や仕事を両立させながら、競技に打ち込んでいる。
平塚市四之宮出身の高橋沙矢香さん(22)は株式会社湘南マツダの契約社員として今年4月から勤務している。各店舗から届く依頼の通りに部品をピックアップして梱包し配送する部署で、「専門性が高いので結構大変です」と高橋さん。小さなノートを持ち歩き、メモを取りながら部品の名前や梱包時の注意点などを覚えている。
レイアのU15チームに加入したのは中学生の時。「中学の部活で男子に混じって続ける選択肢もあったけれど、体格差が出てくることに不安もあった。近くに女子チームがあってラッキーでした」と振り返る。
スピードと体力を生かしたハードワークが持ち味。「まずはチームが活躍しないと、日本代表などの道は開けない」と目下の目標はレイアのなでしこリーグ1部昇格だ。
部品グループの古川義隆課長は「ベテランが多い部署で、親世代のスタッフばかり。どう入り込んでもらおうかと心配していましたが、飲み込みも早く、すっかり馴染んでくれた」と話す。
客席の姿が力に
レモンガススタジアム平塚でのホーム戦には部品グループのメンバーも現地入り。「あぁ、アスリートなんだなぁと実感した。激しいプレーに『大丈夫か?』とハラハラする場面もあり、応援にも熱が入りました」と古川さん。試合前にスタンドにいる上司や先輩の姿を探したという高橋さんは「みんなを見つけた時はうれしかった。いいプレーを見せなきゃと、いつにも増して気合が入りました」と笑う。
「負けたらダメですが、でも負けがあるからこそ勝つ楽しさがある」。敗戦の翌日は「みんな気まずいかもしれないから」と、ひと際大きな声であいさつして出社する。古川さんは「全てネットで結果を見られる、いい時代になった。負けた時はあえて触れず、勝った時は『よかったね』と声をかけていきたい」と話していた。
高橋さんは「職場のみんなに気まずい思いをさせないように勝ちたい」と照れ臭そうに笑った。
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