台風10号に伴う記録的な豪雨で、平塚市は9月1日朝までに観測された72時間雨量が観測史上最多を記録した。二宮町では8月30日、最も危険性の高い警戒レベル5の「緊急安全確保」を初めて発令するなど、平塚市、大磯・二宮・中井町に大きな影響を残した(9月2日午前10時時点/神奈川県災害情報ポータルより)。
平塚市の人的被害は軽傷者が2人、建物の一部破損が1件報告されている。住宅の浸水被害は河川が氾濫した平塚や二宮などで相次ぎ、床上浸水が平塚で16棟、二宮で10棟、大磯で1棟。床下浸水が平塚で13棟、二宮で7棟、大磯で5棟発生した。
土砂崩れは平塚で28件、大磯で13件、二宮で4件、中井で3件に上った。道路が冠水したり、倒木や土砂崩れで通行止めとなる箇所も多数見られた。これらは2日時点の速報値のため、今後さらに報告数は増加するとみられる。
台風10号は1日正午頃に熱帯低気圧に変わったものの、依然広範囲に影響を及ぼしている。
平塚市災害対策課は「土の中の水分量が多い状態。今後も大雨や土砂災害に警戒を」と呼びかけた。
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