NPO法人平塚のら猫を減らす会の理事長を務める 小泉 浩さん 平塚市日向岡在住 69歳
猫と人との共生願い
○…2002年に設立以降「人も猫も共に暮らしやすい街づくり」を掲げ、不幸な猫を増やさないための活動を続けてきた平塚のら猫を減らす会。野良猫の繁殖を抑制するための捕獲や去勢手術代を募る街頭募金、保護猫譲渡活動などにまい進し22年に理事長に就任。飼育放棄や動物虐待に胸を痛め「猫に罪はない。人間の問題なんだ」と訴える。市環境保全課と協力し、動物愛護週間パネル展や10月5日から行われる譲渡会も開催し「1匹でも多く幸せになってほしい」と願う。
○…平塚に生まれ育ち、幼い頃から猫も家族の一員だった。隣人が転居する際飼っていた猫を置いていってしまい、代わりに家族で面倒を見た。当時、同会理事長に保護の相談をしたことがきっかけで「生まれてきた命を大切にしたい」と54歳の時に入会し、保護猫活動に熱をあげた。
○…現在は、妻と猫8匹の「大所帯」。「ミケ」や「スギ」は15年以上連れ添った盟友だ。全国を回るほど好きだったという趣味の旅行は「たくさんの家族がいるから行けなくなったけれど、みんなかわいいから放っておけない」と笑顔がこぼれる。忘れられないのは濡れた状態で保護された「レオ」。「身体が震え、命も危なかったが、保護されて元気になった姿を見たときはうれしくてたまらなかった」と活動の原動力にもなっている。
○…去勢した猫を元の場所に戻すことに「戻すんじゃない」「処分しろ」など心無い言葉をかけられることも。「全ての人に理解してもらうのは難しいけれど、人のためにも猫のためにもなる活動をしていきたい」と想いを語る。「のら猫をゼロにするのではなく、トラブルをゼロにしたい。地域猫の命を温かく見守ってほしい」と人と猫の共生を願い活動を続ける。
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